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バダカカ妄想まとめ。(前回の続きもろともひとつにまとめました。)

息子に劣情を覚える。度を超した独占欲。

以下捏造、キャラ崩壊注意なバダカカSSです。親父やらかしました。(タレカカ要素あり)

2人目の息子の初陣の知らせを聞いたのは、宇宙船の中だった。
遠征の帰途、予定通りならばバーダックが惑星ベジータに帰還して二日後にカカロットは初めての戦闘を終えて戻ってくることになる。
初めて遠征に加わるには、遅い年齢だ。
カカロットの戦闘力は生まれつきこそ低かったが、センスと好奇心に優れ、つまりは真面目にトレーニングを積むため、同年齢の下級戦士としては標準のラインに並んではいた。
ただ気性の問題で、格下を相手することを嫌う。とまどう。殲滅や殺戮となると、もっとだ。
カカロットは人を殺した事が無い。
父親であるバーダックも、やっとかと苦々しく思う反面、略奪のための戦いをするカカロットを、どうしても思い浮かべることができないでいる。
離れている時間のほうが長い間柄で、それでも会えばくったくなく自分に甘えてくる末の息子の性質(たち)を、バーダック自身愛すべきものだと思っているのかもしれない。

帰還した夜、酒の席でその話題が上がった。やっとか。おやさしい性格のカカロット坊や。
からかいの混じった揶揄は、けれどもどこか微笑ましいものの気配がある。
まあ戦闘力は並だがカンがいい。実戦を積むと化けるかもな。そんな声も聞こえた。
自分が惑星ベジータを離れている間のことは、こういう場でちょくちょくバーダックの耳に入ってくるが、ほとんどの者が皆、カカロットの話を聞かせたがった。変わり者だが素直で憎めない子供。
自分の倅への悪くない評価に気分がよかったのは初めだけだった。
次第に感じるようになったのは自分のしらないカカロットを語られる苛立ち。嫉妬。
…嫉妬?
とうちゃん、と屈託なく自分を呼ぶ声を聞いたのは、もう数ヶ月も前のことだった。
息子が帰ってくるまであと1日。

次の夜、カカロットと同じチームで遠征に出たはずの下級戦士が仲間に帰還を労われているのを見た。
到着は、次の日の朝ではなかったか。予定よりはやく片付いたんだ、と返事が来た。
「お前の息子、よくやったよ。お前にしゃべりたくてうずうずしてたぜ。まさかまだ会ってないのか?」
最後まで聞き終わらないうちにバーダックは踵を返した。



「おい、浮かない顔じゃないか」
うん、と曖昧に返事をするカカロットに、同じタイプの顔をした肌の黒い男が、うっそりと微笑(わら)いかけた。
「お前、まっさきにバーダックに報告に行くと思ってたのによ」
やっと親父離れしたか?「それならそれで俺は嬉しいがな」意味ありげに言う。
んー、べつに、とぶっきらぼうに答えるのは無下にしているからではなく、何か一生懸命考えている事柄が、まとまらないからのようだった。
すい、と黒いゆびが、カカロットの白い頬にかかった。そのコントラストに男は目を細める。
「傷ぐらい治してこればいいじゃねえか」
「機械つかうほどの怪我じゃねえし」
ふうん?とまた笑いながら顔を寄せ、男はカカロットの頬に薄く残った傷跡に、ちろ、と舌を這わせた。
特に動じる様子もなく、くすぐってえ、と身体をはなしたカカロットは、
軽やかにバトルジャケットに包まれた身体を翻した。
「ターレス、おら帰るよ」
手を振って、躊躇い無く駆けてゆく。おおかた、初めての殺しに思うところがあって、自分の戦いを人に語りたくなかったのだろう。カカロットはあれでなかなか周りに可愛がられている。初陣から戻ったとなれば、
あれこれと様子を聞かれもする。
それでこんな人気のないとこに、か。案外あれで、周囲の自分への扱いを解っているのかもしれない。
あいかわらず可愛い奴。ターレスが独りごちた。
本人は気づいているのだろうか。戦いの中でギラつく自分の眼を。周りはいろいろと言うが、ターレスはカカロットこそ戦闘に向いていると思っていた。
純粋に戦いを楽しんでる。それは命を狩るための行為だ。ただ殺すだけではない。力でねじ伏せることだ。
はやく気づいて、苦しめばいい。カカロットの狼狽する姿は、ターレスを興奮させる。
そして俺のところに来い。それまでは”いい兄貴分”でいてやってもいい。その後は?
ターレスは想像した。そうしながら、あの白い頬の感触を思い出している。

とうちゃんいないのか? 暗い部屋の中に場違いのような朗らかな声が響いた。
父親はきのう帰って来たと聞いたが、部屋は夜に溶け込むように暗かった。
「酒かなあ」
出迎えてくれるはずの父親の不在に寂しさを覚えながら、ジャケットとアンダースーツを部屋着に変えた。
帰って来た、という感じがした。生活感のあまりない部屋だが、実戦になかなか出なかった自分はこの部屋で誰かを待つことが多かった。
宇宙船の中で休んだとはいえ、慣れない地での気疲れもあるのが、まだなんとなく倦怠感が残っている。
いつのまにか転寝をしていたようだ。柔く髪に触れる感触で、カカロットは目を覚ました。
「…とうちゃん?」
反射的に呼びかけた相手はバーダックに間違いなかった。久しぶりに見る父親の顔。
「カカロット、」と語りかける声。
話したい事はたくさんあった。起こそうとした身体は、だが、動くことができない。
がっちりとカカロットの腕を床に押しつけたまま、暗い部屋で光りそうなほど緊張した目をしたバーダックが、
「アレはなんだ」と、固い声で言った。

人気のないところにいるのを見つけた。まっさきに自分のもとへ来ると思っていた息子はけれども、他の男といるところだった。
自分達と同じタイプの顔をした肌の黒い男。男の指が、カカロットに触れる。
その対比で、白い息子の肌がいっそう白く見える。
男の寄せた顔が離れたとき、カカロットが微笑んでいたように、バーダックには見えた。
あれはだれだ。お前はいつもあんなふうに俺の知らない誰かと過ごすのか。カカロットに影のように重なった僅かに首を傾けた男の顔。お前はあれをどう思って。
本当に知りたいことは、言葉にならない。この、突如湧いて来た怒りも、溜まっていたものが溢れ出したかのような感情も。他の男に触れられるカカロットを見たときからざわついていた感情。
「あれってなんだ?」
丸い目で見上げてくる、きょとんとした顔。警戒心もまるでない。
気を許されている。知っていた。だが、それは自分にだけではないのかもしれない。いま己に向けられるきつい視線にすら無頓着な瞳。気にした事のなかった息子の無防備な仕草を、これは誰にでもそうなのだ、と初めて気づいた。自分の知らないところで、誰かに惜しみなくふりまいていたんだと思った瞬間、ゾッとするような感覚がはしった。
「とうちゃん…?」
おず、とカカロットが押さえられた腕に抵抗するそぶりを見せた。ゆったりとした部屋着からのぞく胸元が、暗闇に白く、にじんだ。
衝動的に口づけていた。
手の中の筋肉がわなないたのがわかった。反射的に逃げる舌先を捉えてすすった。抵抗らしい抵抗もみせないまま、激しく蹂躙される口内の感覚に、カカロットは息もできない。
実の息子に対して自分のしている行為に、違和感は感じなかった。むしろこうするのがあたりまえのような錯覚。震える舌も、服に忍び込ませた掌を押し返してくる肉も、心地よくバーダックを捕らえた。
カカロットが、んふ、と鼻にかかった吐息を漏らした。口に流れ込む父親の唾液をコクリ、と飲んだ。
唇を離し、顔を見た。赤くなった頬で、はふはふと空気を求めるカカロット。
誰かに、その顔を見せたのか。これから、誰かにこんな風に乱されることがあるのだろうか。
その瞬間、バーダックに凶暴な衝動が襲った。これは俺のものだ。

カカロットは嫌がった。父親が、自分に暴力をふるうなどとは思ってもいなかったが、何か自分が怒らせたとしたら、殴られた方がまだ解りやすかった。
わけのわからない感覚をあたえられ、自分を保てなくなりそうになるのが単純に怖かった。
下半身に触れられたとき、これがそういう行為なのだと、さすがのカカロットにもわかったが、恐ろしいほどの快感と、自分のものと思いたくもないだらしない声が漏れる恥ずかしさに、だめだ、だめ、と繰り返すのが精一杯だった。
無闇に押し返してくるだけの抵抗などものともされず、もう、父親の手に、触れられてないところはないのではないか。
何も考えられなかった。ただ、なんで、という言葉だけがなんども浮かんだ。
耳元で、低く、カカ、と何度も呼ばれた。父親が息をあらげて入って来た時、すがれるのは、その痛みを与えている本人しかいなかった。
呂律のまわらない口で、とうちゃ、と助けを求めてくる息子をバーダックは貪った。何もできず、ただ自分にすがりつくしかできないカカロットを、とにかく離したくなかった。まだ、夜は明けない。



裸のカカロットを、抱いて横になっている。荒々しい気持は凪ぎ、けれども一度灯った火はまだ、息子を見下ろすバーダックの瞳の奥で揺らめいている。
気こそ失わなかったが、カカロットはぐったりと父親に身体をあずけている。髪をなでる。ぴくり、とわなないたぐらいで、カカロットはおとなしくしていた。
父親の行為が、何を意図するのか聞きたかったが、何と聞いて良いのかわからなかった。
遠征、とバーダックが言った。どうだったか、と聞きたいんだろう。
なにか言おうとして、 声が掠れてうまく出ないことに気づいた。その原因に思い当たり、またカカロットに羞恥が蘇った。
「しらねえ」
ぷいとそっぽを向いた息子に、めずらしくバーダックがうろたえた。「怒ってるのか」
それは、カカロットが聞きたかった台詞だ。あっけにとられてまた振り返ると、じっと自分を見つめる父親の顔があった。
親子でこんなの、変なんだ。思って、そのまま、声に出ていた。それを聞いたバーダックは、そうだな、と静かに言った。火はまだ静かに燃えている。
顔が、近づいた。おもわず首をすくめたカカロットの顎をとらえて、唇を合わせた。
触れられるのは、嫌じゃない。父のことは好きだ。だけどそれと、この行為が、カカロットの中では結びつかない。
頬の傷を撫でられて、ターレスのことをちらりと思い出した。そのことを言うと、バーダックは怒る気がした。
塞がって新しい皮膚が僅かに引きつれたそこに、バーダックも舌を這わせた。
まだ、どうしていいのかわからない。遠征、おらうまくやったんだぞ、と言った。
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memo

10.06.20

久しぶりすぎで恐縮ですがトラ空を1本。
あいかわらず俺得です。
トラ空…増えないかなぁ…

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